エンジンが掛からない

久しぶり、ガスエンジンの話題です。
あるユーザーからリモコンに異常表示が出るとの事で訪問しました。
異常履歴の見れるチェッカーで確認するとセルモーターに異常が出ています。
再現性を確認すると確かにモーターは回るものの押し込み動作がありません。
症状からするとセルモーターを交換すれば直るはずでした。
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セルモーターを交換していざ発進と思いきや元気なクランキングとは裏腹に
エンジンが掛かりません、初爆はあるのですがすぐ停止してしまいます。
エンジン動作の基本は、吸気、燃料、圧縮、点火の4要素です。
もちろんどれも問題がありません、それが問題なのです。
とりあえず初爆があるので裏技を使いアイドルポートを1/8程度開けてみます。
相変わらずなので1/4まで開けますがこれでもダメで思い切って1/2にしてみました。
するとやっと目覚めたかのようにエンストせずに回り始めました。
あぁ良かった良かったと思った瞬間、今度は排気筒から大量の水が噴出したのです。
頭から結構な水を浴びながら排水ドレンをチェックしたらなんとパイプが潰れて
いるじゃありませんか。そこでパイプを繋ぐホースをはずしてみたところバケツに
一杯ほどの水が更に出て来ました。原因はこれでした。排気抵抗です。
ということはと思いながらエンジンオイルを見ると案の定白濁状態。
結果エンジンオイルの交換までやる羽目に(>_<)

でメカニズムはこうです。
ドレンパイプの潰れ→ドレン水が排気系に溜まる→排気抵抗のためエンジン掛からず
→同時にエンジンオイルにドレン水が逆流混入→セルモーターの起動トライ回数が増える
→セルモーターが故障

今日も浜松は思考停止しそうな暑い日でした。
滅多にあることではありませんがこれからはエンジン動作の基本に排気系の詰まりも
含める事にします。
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by regias4 | 2008-07-14 21:09 | GHP | Comments(2)  

Commented by てつまる at 2008-07-14 23:55 x
なるほど興味深い話です
いつも勉強になります
Commented by regias4 at 2008-07-15 20:55
てつまるさん
故障解析に関わらず物事は真の原因の追求が最大のポイントです。
若い頃机上の理論にとらわれず、触、見、臭、聞、味の五感を使えと
教わりましたが現場ではあまりにいろいろな事がありすぎです。
そういう意味では私もまだまだですね。

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