ツメタ貝
塩分濃度上昇とアサリ減少の共通点は、何かと調べるうちに
出てきたのが「ツメタ貝」です。
外洋性のツメタ貝はアサリが主食だそうです。
ツメタ貝に食べられたアサリは
ツメタ貝の姿 穴が開けられている
全国各地でアサリの天敵「ツメタ貝」の駆除作戦が行われているのです。
では、今なぜ浜名湖でと言う疑問の答えが塩分濃度の上昇にあったのです。
弁天島付近の塩分濃度はこの50年で1.9%→2.6%→3.0%と
限りなく3.5%の海水に近づいているデータがあり、外洋性である
ツメタ貝が湖内に入って来ているということなのです。
従って、アサリの捕獲量も南側から減少しているという因果関係のようです。
浜松市もアサリを守るため駆除と食用という対抗策を打ち出しています。
しかしここでも「ツメタ貝」だけが悪いと言うのも早計な気がします。
いずれにしても人工の港湾整備が連鎖として環境に影響が出る例の
一つとてして参考になるでしょう。
by regias4 | 2006-05-29 22:34 | 自然 | Comments(0)